鎌倉ウェディング

前々から行きたかった鎌倉 長谷にある萬屋本店さん。和の結婚式に興味があって、日本家屋をリノベーションした場所はどんなところだろうと一度は訪れたかった場所にようやく来ることができました。

長谷駅から徒歩5分弱。歩いているとふっと時代を感じさせる大きな暖簾がかかった玄関が現れます。比較的交通量の多い路面に面していてしかも歩道もなかなかの狭さ。暖簾を潜り、戸を開けいざ中へ。

そこは土間のような吹き抜けの空間にレセプションがあり、2階へ続く木製の階段と火鉢がおかれた小上がスペースが広がっていました。昔使われていた看板や樽、重機などが一部そのままディスプレイとして活かされていたり、歴史と今が紡がれているような空間です。元々、江戸時代から続く商いの店だった萬屋さん。名前の通り何でも売っていた今で言うコンビニのようなお店だから酒蔵を営むようになりました。現在のこの建物のベースは関東大震災より建て替えられたもので今年で築93年になるとのこと。個人的には和にも洋にも合わせて設えれるこの雰囲気がとっても好きです。

そして、この階段から2階へ上がるのかな?と想像膨らませていると、意外にもすぐ横からスタッフの勝手口と勘違いしそうな引戸がガラガラと開かれ、中へ通されます。食事はフレンチだけど、和の要素も融合されて今の時代にフィットさせた味付けや構成だったと思います。きっとご年配のお祖父様お祖母様にも食べやすいと思います。披露宴会場は名古屋で言うとうなぎの寝床式?に奥行きがあり、そこまで開放感があるわけではありませんが、モダンで、でもボルドーカラーのクロスが張られた椅子やランプが温かみを感じさせます。

結婚式当日は、別室の控室で親御様への挨拶をお二人がそれぞれする時間を設けているとのこと。今の結婚式場ではそのようなことをほとんどしているのを聞いたことがなく、萬屋さんの計らい素晴らしいです。私自身も、できる限りその機会を作るようセッティングするのですが、会場によって動線や場所の問題でなかなかうまく実現できないこともあり、改めてできるようにセッティングしたいと感じたのと、結婚式という1日の中でのその瞬間の尊さを再認識。

挙式会場も、何と明治村にある教会をモデルにして作られたという元々酒蔵だった場所をリノベーションした空間。バージンロードはそのお酒を運び出すためのトロッコレールが走っていた上にタイルを敷き、萬屋から門出の道になるようにという思いが込められています。またこの会場の名前が「結(ゆい)の日」と何とも素敵なネーミング。

結婚式の1日を、点ではなく線として、新郎新婦の人生が豊かであるよう、携わられている姿に刺激を受けた鎌倉ウェディング。そして鎌倉に来たのも、4年ぶり。同じく鎌倉で結婚式をプロデュースさせていただいたお二人のことをふと思い出した懐かしい旅でした。